2005年09月28日

おかしいと思った時

 今回の2005年衆議院・選挙の前、まだ郵政民営化案の参議院での採決が控えていた時のこと。
 衆議院でかろうじて可決されたものが参議院ではどうなるのだろうと、私は何というのか雲をつかむような気持ちでいた。否決?可決?否決をしたらその後は?

 私は小泉辞任(総辞職)を一番に期待して待っていた。
 きっと起こり得ないのだろうという大きな自信の無さとともに。
 小泉首相の背後には絶対の権力がある、と思い込んで来たからだ。

 そんな思いでいた今年の7月31日頃。インターネットで情報をチェックしていて、「はあ?!」とびっくりしてしまうものを見てしまった。
 それは、朝日新聞の、「郵政民営化 法案を可決すべきだ」という見出しの社説だった。

 内容には、「私たちは、郵政民営化を実現すべきだと主張してきた。」と書かれてある。私は朝日を常にはチェックしていないので、朝日の主張がそれまでどうだったのかを把握できていない。
 それにしても、「改めてこの法案を今国会で可決するよう求めたい。 」「民営化が頓挫したときのダメージは計り知れない。」「いまの郵政公社が経営的に立ち行かなくなるのは時間の問題だ。」「かつての国鉄のように、やがては税金で巨額の赤字を埋め、人員整理を強いられることになる公算が大きい。 」「小泉首相の強引すぎる手法などに反発があるのは理解できる。政局への思惑もあろう。しかし、参議院が『良識の府』なら、大局的に判断すべき時だ。」…とある。

 この主張は何なのだろう?
 これから参議院で採決されようとしていることは何だというのだろう?
 どういうものを『良識の府』と言っているつもりなのだろう?

 この時、私はまだ、マスコミ不信に陥っていなかった。それまでの状態で、マスコミが全体においておかしいと思っていなかった。(一部、異様なまでに与党寄りになっているものがあることは解っていても。)
 多分、私にとってはこの時が最初の出来事だったのだと思う。そして、判断しかねた。この主張は何なのだろう、ということに。
 
 朝日だけではなかった。他を調べてみると、日経が7月29日辺りに「郵政法案を今国会で成立させよ」という見出しの社説を書いている。
 そして7月31日辺りに東京新聞は「『ぶっ壊れた』のか」という見出しの社説の中で、「ちなみに、私たちは基本的に郵政民営化法案に賛成です。」というフレーズが出てきていた。
 ざっと調べてとりあえずこの二つを見つけた。

 おかしい。何かおかしい。

 そう思いながら、そのままにしてしまった。
 マスコミがおかしいと断定することができなかった。
 ただ、あまりに引っかかったために、記録には残しておいた。

 こういった新聞の主張を、日本の多くの人が読んでいたのだから、「郵政民営化は正しい。」という考えを持った人も多いのだろうと思う。

 記録の中に、こんなのも残っていた。 8月11日頃の日刊ゲンダイ。

 ほとんどの国民がどうでもいいと思っていた「郵政民営化」がいつのまにか総選挙の争点になり、それを強引に推進する小泉内閣の支持率が軒並み上昇している不思議。小泉首相が唱えてきた改革とは自己の保身と満足のための食い散らかしに過ぎない。郵政法案がひっくり返されてもなお「郵政民営化ができないで、どんな改革ができるのか」「ガリレオはそれでも地球は動くと言った」と絶叫する首相に混乱気味の有権者を捕まえて、大新聞が「支持するか?」と迫れば、そんな高支持率になるのも無理はない。そこには、これまで小泉政権に肩入れし、小泉人気を煽り続けてきた大マスコミの世論操作がひそんでいると考えるのが自然だ。


 その時は、私はこれを特別真剣に思って記録に残した訳ではなかったらしい。
 
 今思えば、私はマスコミを本気で疑い出すことが遅すぎた。
 おかしいと思ったことを、おろそかにしてしまってはいけないんだということを嫌という程思い知らされた気がする。
 
 結果が出てしまった今にこんな風に思うことが辛い。

 
 …その後のこれらの新聞は、何て主張してるんでしょうか。




※ 文章中の日にちが「〜辺り」「〜頃」と定かでないのは、この頃、何日の記事かという記録を残すことが習慣づいていなかったためです。ウェブ日記に記録していたので、その日辺りという表現になっています。
※ 私の目的は、マスコミバッシングではありません。
posted by 野良狸 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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